創業ストーリー
白牡丹 – カワセ印刷のルーツ –
カワセ印刷の創業者、川瀬斧吉は小作農家だった川瀬吉左衛門の二男として、慶応3年(1867年)岐阜県安八郡大垣町に誕生しました。過酷な年貢に苦しみ、倒幕の戦火にまみれた当時の農民一家はどこも極めて貧しく、実家を継ぐ長男以外は丁稚奉公に出るなど幼くして自活する道を求められました。
15歳になった斧吉は餞別代りに与えられた米一俵を持って実家を後にし、その米を大垣市で汽車賃に代え、東京を目指したそうです。上京した斧吉は活版印刷の始まりである石版印刷の技術を学び、年季奉公が明けた明治31年(1898年)に独立しています(当時の年季奉公の期間は通常15年と云われる)。斧吉31歳の時でした。
創業の屋号を「五節堂川瀬印刷所」とし、独立を支援してくれた銀座・千葉商会と至近の芝田村町(現在の西新橋)に借家をして開業しました。当時タバコの販売は民営が許されており、タバコ商の千葉商会が販売する「白牡丹」(10本入り)の軟包装箱を印刷する専属の印刷所としての開業でした。
それから120年、
多くの皆様からいただいた温かいご支援とご愛顧により、
ここまで成長できましたことを心より感謝申し上げます。
概要
社名 | カワセ印刷株式会社 |
本社 | 東京都港区虎ノ門5-9-1 ガーデンプラザB 311号 |
工場 | 東京都荒川区荒川8丁目23番16号 |
創業 | 明治31年5月 |
代表取締役会長 | 川瀬 隆三 |
取締役会長 | 川瀬 健二 |
代表取締役社長 | 山花 亜希子 |
資本金 | 15,000,000円 |
従業員数 | 50名(令和5年3月現在) |
事業概要 | 商業印刷物(カタログ、チラシ、ポスター、パンフレット、カレンダー、DM等) 及び販売促進物の企画・製造・販売 |
関連会社 | 東京薄紙印刷株式会社、株式会社カワセ・シー・ピー・エー |
協力会社 | 株式会社ガッシュ・アド(印刷物からwebサイトまでのデザイン企画制作)、 ノースショア株式会社(CM・プロモーション映像や各種コンテンツ等の企画制作) |
沿革
1898年(明治31年) | 東京都港区芝田村町に、銀座千葉商会のタバコ「白牡丹」包装専門印刷工場として創業。 当時の商号は「五節堂川瀬印刷所」 |
1952年(昭和27年) | 商号を「カワセ印刷株式会社」と改め、法人組織とする。 |
1965年(昭和40年) | カラー化へ向けて、オフセット印刷への切換を始める。 |
1972年(昭和47年) | 「株式会社カワセ シー・ピー・エー・」を設立、宣伝印刷物の本格的なクリエイティブ業務を開始 |
1987年(昭和62年) | 荒川工場を新設。新工場は、常時湿度55%に設定。 「東京薄紙印刷株式会社」を設立、難易度の高い多色薄紙印刷を開始。 港区虎ノ門の旧工場跡地に相互ビル(神谷町本社ビル)を建設。 |
1991年(平成3年) | 薄紙と再生紙の組み合わせによる「超軽量紙・やまゆりコロナ」の印刷を中心に、 当社独自のリサイクル運動「L&R」を推進。 |
1995年(平成7年) | 「株式会社あけぼの印刷」の全株式を取得。 |
1998年(平成10年) | 創業100周年 |
1999年(平成11年) | デジタル・オンデマンド・システムによる特急封筒・名刺印刷サービス 「プリント・エクスプレス」業務を開始。 |
2001年(平成13年) | 可変データ処理技術によるMEDS(Most Effective Direct mail System)を開発。 このMEDS、薄紙印刷、そして封入発送業務まで、ダイレクトメール全般の提案活動を推進。 |
2004年(平成16年) | ハイデルベルグ4色機(102-4P)+イメージコントロール(色調管理装置CPC-24)を導入。 デジタルで色の数値計測を基本に、プリプレスと一体化したカラーマネジメントシステムを開始。 |
2005年(平成17年) | 個人情報保護法の施行に伴い、プライバシーマーク制度の認証を取得。 |
2009年(平成21年) | 企業・団体の環境コミュニケーション活動を支援する「エコ メディア ラボ」をスタート 同時に印刷物のカーボンフットプリントサービスを開始 |
2010年(平成22年) | 「株式会社データリアル」を立ち上げ、データベース組版を中心としたカタログ制作ソリューションの提供を開始。 |
2012年(平成24年) | オンデマンドカラープリンターRISAPRESS Color 700を導入。 |
2013年(平成25年) | 最新デジタル・オンデマンド・システム(カラー/モノクロ)を導入。 |
2014年(平成26年) | ハイデルベルグ片面2色/両面1色兼用機(102-2p)導入。 |
2015年(平成27年) | 大日本スクリーンCTP出力機およびプリプレスワークフローを導入。 工場革新のための全員参加型プログラム「ポルフ」をスタート。 |
2018年(平成30年 | 創業120周年 |
2019年(令和元年) | 正栄機械製作所 ミニ折り機増設 |
2020年(令和2年 | ホリゾンミニ折り機を増設。医薬品・医療機器・化粧品の添付文書、能書の一貫生産を開始。 品質管理・衛生管理された工場を目指し、全社改善活動を開始。 ダックエンジニアリング インラインカメラ検査装置を印刷機に設備。 |
2022年(令和4年) | サステナブル・カンパニー宣言を発表。 日本印刷産業連合会 グリーンプリンティング工場認定を取得 東京薄紙印刷株式会社を統合 |