印刷物が続々と電子化されて印刷会社にも変化を求められる時代となりました。同時に、SDGsについて広く認知されるようになり、必要な情報のみを必要な数量で印刷することが当たり前の世の中になってきたと感じております。
一方で、私は印刷物の使命は、お客様が届けたいメッセージや情報を形にしてお届けすることであり、これを手にすることによりその先のお客様の生活が豊かになったり便利になったりすることであると考えます。印刷物が減っていく世の中であってもその使命は失われることはなく、印刷物の製造が直ちにSDGsの考え方と矛盾するものではないと思います。
「東京薄紙印刷」として「日本の印刷物を薄くする」を掲げ、不要な印刷物は作らない、必要な印刷物はパルプ(木材)使用量が少ない薄い紙で印刷することをご提案して参りましたが、カワセ印刷として合併存続後もこのスタンスは変わらず、森林資源の枯渇という社会課題に向き合いながら、お客様の隣で丁寧に寄り添う印刷会社であり続けたいと思っております。
- 創業から125年の月日を重ねて研鑽してきた薄紙印刷の技術を余すことなく発揮し、お客様のご要望に真摯にお応えすること
- 小さな印刷会社の誇りである「ものづくり」を大切に育て、商品開発し続けること
- どんな社員も忌憚なく正しいと思う意見を言うことができる環境を整え、性別に関係なく人生のどんなステージであってもその能力を発揮できる働き方を模索すること
- 役員を含む全ての社員が健康でやりがいのある会社員生活を送れるように健康経営に努めること
上記の経営方針に従って、お客様が「発注してよかった」、社員が「入社してよかった」、地域の皆様が「存続してくれてよかった」そう思える会社に成長し続けることが、現在の私の目標です。
将来の世代も安全に健やかに暮らし続けられる「持続可能な社会のために」、全社一丸となって精進いたしますので、今後ともご支援ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。
令和5年4月1日
カワセ印刷株式会社 代表取締役社長
山花 亜希子